2012-05-30
2012-05-30
強欲資本主義
いま、「強欲資本主義ウォール街の自爆」(文春新書)という本を読んでいます。リーマンショック後に書かれた本で、ちょっと古くなっているかも知れませんが、興味深く読んでいます。
ウォール街で起こった、自分の儲けのためだけに、目先の利益のみを追求した金融市場の崩壊について書かれています。ウォール街の話なのでちょっと違うのかも知れませんが、最近の私の問題意識と共感するところがあります。
いまの行き着くとこまで行き着いた資本主義、自由主義経済の元では、儲かればそれでいいということになっていないか。ルールの範囲内であれば、そのぎりぎりのところで儲けようとする。例えそれが倫理的道徳的に問題と思われても。
今時、倫理的・道徳的などといって儲けのチャンスを逃すなんて、大馬鹿ものだ、なんて言われかねないような今の社会が、なにか間違ってしまっているように思えてしょうがない。
先の本のp138に、「本件(この本に書かれているような事例)しかり、日本の消費者金融の過払い金返還しかり。強欲の結果は必ず自分の戻ってくる」とあり、全くその通りと思ってしまう。